SWOT分析とは

SWOT(スウォット)分析は、経営・マーケティング戦略や事業計画の策定のため、自社をとりまく環境を多面的に分析するフレームワーク。

「S=Strength(強み)」、「W=Weakness(弱み)」、「O=Opportunity(機会)」、「T=Threat(脅威)」の頭文字を取っており、経営学者のヘンリー・ミンツバーグによって提唱される。

目的

自社の内部環境と外部環境の強み・弱みを可視化・分析することで、自社にとっての市場機会や事業課題、ビジネス上の戦略目標のために必要なことを発見する。

特徴

「S=Strength(強み)」、「W=Weakness(弱み)」、「O=Opportunity(機会)」、「T=Threat(脅威)」の4つの項目を可視化し、多面的な分析が可能。

Strength(強み):自社としての強み・得意なこと

目的達成のために活かせる自社が持つ強みや長所

Weakness(弱み):自社としての弱み・苦手なこと

目的達成のために考えられる自社の持つ弱みや短所

Opportunity(機会):社会・市場・競合の環境、動向、変化など自社にプラスに働くこと

目的達成のために活かせる社会・市場・競合の環境や変化など外部環境上の機会

Threat(脅威):社会・市場・競合の環境、動向、変化など自社にマイナスに働くこと

目的達成のために考えられる社会・市場・競合の環境や変化など外部環境上の脅威

活用シーン

意思決定プロセスの検討・調査段階で使用することで、今後の戦略を検討するために活用することが多い。

SWOTで可視化された内容を元にして、自社で目標とする内容の実現可否を以下4つの観点から判断。

  • 「どのように強みを活かすか?」
  • 「どう弱みを克服するか?」
  • 「機会をどのように活かすのか?」
  • 「どのように脅威を除くか、自社を守るか?」

達成が不可能であると判断した場合、別の目標を元に、再度分析のやり直しを実施する。

活用上の注意点

フレームワークで達成したい目的や解決したい課題を事前に合意をとっておく必要がある。目的なくSWOT分析を実施することで、結果として明らかにしたいアウトプットが見出せなくなる。